cable inferno

ボクが10代のころは、オーディオ機器の電源ケーブルは本体から直接出ているのがフツーだった。だから、電源ケーブルをいいものに換えようなんて、思いもしなかった。インターコネクトケーブルだって、機器に付属してくるものをそのまま使っていて疑いもしなかった。

20代を過ぎた頃に、電源ケーブルは太いほうがいいとか、スピーカーケーブルにはこれがいいとか、さまざまなことが言われ始めた。どうもその時期は、CDが誕生して普及し始めた時期と重なるような気がする。

今では機器に付属してくるケーブルをそのまま使用しているひとのほうが少数派、というかそんなひとはほとんどいないかもしれない。でも、付属ケーブルって、ほんとうに音が悪いのだろうか。10万円のケーブルなら、細くて頼りない付属ケーブルよりいい音がするのだろうか。100万円のケーブルなら、もっといい音がするんだろうか。

いや、まあ、そんなに大それたことをいうつもりはないんですが、一度は付属ケーブルをつないでもるのもアリかな、と思った次第です。YUさんがいいことを言っていました。高級ケーブルは、やっぱりクセ(個性?)がある。だから、いちど安いケーブルにしてみて、スピーカーや機器のセッティングを見直してから、もういちど高級ケーブルに戻してみると、その良さがよく分かる、と。

なにしろ、タダですから。ただ…。高級ケーブルに戻す気がなくなったとしても、ボクのせいじゃありませんよ。