JBLネットワークの謎

あらためてN200Bネットワークを見ていて、うむむ、となった。この2ウエイネットワークでは高域はマイナス信号をユニットのプラス端子(赤)に、プラス信号をマイナス端子(黒)に接続するよう示されている。つまり、高域を反転させているのだ。一般的には−12dB/octのネットワークでは高域側を反転するのがいいとされているが、JBLのネットワークでは違うと思っていた。例えば下はLX80AについてのJBLマニュアル。

ご覧の通り、高域側もマイナス信号をユニットの黒に、プラス信号をユニットの赤に接続している。正相接続である。これはどう考えたらいいのだろうか。この場合はホーンがHL92だからこれでいいということ?

実際の音についていえば…。私の耳には高域を逆転させたほうがよく聞こえるような、そうではないような。高域を逆相にすると音が濃い、分厚い、実体感がある、音が前に出てくる、いきおいがある。だが…。