今回、拍子抜けするほど簡単にマルチの調整ができたのはなぜだろう? 去年一年かけて、各機器の電源の取り方、ユニットの位相など、いろいろな問題に頭を悩ませてきたのが、実を結んだのだろうか。

NAGRA VPAで全体域を鳴らして、JBL UT-045Beをスーパーツィーターとして加えた音もけっこういい線いっていたと思うけど、やっぱりユニットを直接駆動する音は世界が違うものがあります。

もちろん、475の補正カーブの検討など、課題は残っている。アンプ選びも難問だけど、いま興味があるのがファーストワット J2。「ステレオサウンド」で和田博己さんも絶賛していたアンプだ。実はネルソン・パスがひっそりとこのアンプを作っていたのは、以前から気づいていた。でもほとんど手づくり状態だろうし、日本には入ってこないだろうと思っていたのだ。

http://www.electori.co.jp/firstwatt.html