hills kills....

昨日は資生堂の化粧品マキアージュの新しいCMの発表会。六本木ヒルズに行ってきました。篠原涼子が意外とコメントがうまいのにびっくり、伊東美咲の首の長さにさらにびっくり、エビちゃんの素朴な可愛さにうっとり、栗山千明の異様なほどの美しさにどっきり、だったわけですが…。

六本木ヒルズって、何回行ってもワケが分からないと思いませんか? 六本木駅で降りて、ただタワーの40階にある会場へ行くだけなのに、途中に看板を持った案内人が何人も立っているのに、不安になるのはなぜなのだろう。ボクはいまだにグランドハイアットにすんなり行けたためしがないし、知り合いは、ヴァージンシネマは何回行っても迷う、と行っていました。特に六本木駅から上に上る長いエスカレーター。あれに乗っているときはいつも、不安になるんです。行き方、これであってるの?って。そして、この場所は、なにかが根本的におかしいのではないか? という気にさせられるのです。

ふと気づいたのですが、六本木ヒルズって、自分がいま、どこにいるのか分からないんですよね。どっちが北なのか、どこが地上なのか、という基準がすごく分かりにくい。座標軸がないんです。

ふつうボクたちが街を歩いているときは、太陽が出ている方角とか(夜だったら星の方角とか)、背の高い建物を基準に、自然に、なんとなく、自分がどこへ向かっているのかを判断しているのだと思う。たぶん、それが自然に出来ないひとが「方向音痴」と言われるのだろうけれど、六本木ヒルズにはそういう基準になるものがないんですよね。ここにいると、全員が方向音痴になってしまうのでは、という気がします。

探索することを楽しんでもらうために、意図的にそうなっているのだ、という説も聞きますが…。あの回転ドアによる悲惨な事故のことを思い出すと、そんなこと言っていられないと思うのです。