フィルさんとこのBBSに書かせていただいたのですが、GW中にオスカルさん宅にお邪魔して音を聴かせていただきました。その音は、しばらく寝込んでしまうほどよかったのですが…。やはり、オーディオに対する姿勢が違うんです。剣道では「気位」ということをいいます。決して相手を見下すわけではないのですが、自分のなかでどっしりと構えて、気持ちの上で負けないことが大事なのです。なんだかそういう余裕というか、経験というか、そういうものを感じてしまいました。やっぱり、音楽というものを知っている方なんだなあと納得してしまったわけです。

まあ、自分もそうなる、というのは無理なのですが。ただ、いままでは、見えない相手と戦っていたような気がするんですね。もうちょっと相手のことを分かる、知ることが大事かもしれない、ということには気がつきました。

いままではただ闇雲にソフトを再生して、いい音を出そうとあがいていたんですね。いまは、このソフトにはどんな音が入っているんだろう、演奏家はなにを感じていたんだろう、制作者はなにを意図しているんだろう、ということに意識がいくようになりました。NAGRAの電源の極性をあわせたのと、各機器のシャーシ電位をあわせたことで、そういう部分が見えやすくなってきたみたい。