夜、「music」を聴き込んでいると、音にちょっとした輝きがあるのが気になった。たとえれば「西日」のような、ちょっと夕焼けみたいな色。なんとなく、金メッキの音? でも我が家ではケーブルもコンセントもタップも金メッキは排除しているはず。いや、CDやプリアンプのRCA端子は、確かに金メッキが施されされているけれど、これはどうしようもない。

機器の回りをしげしげと眺めていると、うーむ、フォノケーブルのアース端子がはずれている。これをつなげてみると、さらにスケール感が大きく、なおかつ堀の深い音に変貌。ベースラインはどこまでもくっきり。ヴォーカルも吹き出すような感じになってきた。

この状態でマイルス・デイヴィスの「ビッチズ・ブルー」から「マイルス・ランズ・ザ・ブードゥー・ダウン」を聴く。マイルスの2度のソロを聴けば、マイルスがこの当時、トランぺッター(プレイヤー)としても頂点にいたことがよくわかる。いやあ、こんなマイルス聴いたのは初めてです。