Load to Avalon

スパイダーさんのMUSIC LIFEが面白い。いまスパイダーさんはAXIOM80というスピーカーを借りて鳴らしているらしいのですが、どうもボクがMANLEY(TANNOY)で感じているのと同じ良さが、このスピーカーにはあるようだ。立ち上がりの良さ、音離れの良さ、反応の早さ、音楽が楽しく聴こえる…。ヴィンテージシステム、高能率システムに共通の美点だろう。

だからといって、現代スピーカーが悪いというつもりはない。現代スピーカーにはヴィンテージスピーカーにはない良さがある。ただし、その良さを発揮させるためには、それなりのノウハウ(と忍耐)が必要なのだ。

土曜日のオフ会のあと、2ヶ月ぶりくらいにSPを動かした。左右の間隔を少し狭くして、すこし後ろの壁に近づけてみた。なんだか急に鮮度が高まり、音が近くなった。音量も上がったように感じる。サウンドステージも奥に、左右に広がった。やっぱり現代スピーカーは、セッティングによる音の変化度がヴィンテージスピーカーよりも格段に高い。特に我が家のAvalon Eclipseのような密閉型の場合、セッティングの重要性は信じられないほど、だ。

たとえばヴィンテージスピーカーの特徴である反応の早さ。現代スピーカーの場合、これをセッティングによって出していかなければならない。セッティングの良し悪しによって、(試聴位置での)反応が早くなったり遅くなったりするのだ。Avalonへの道は険し。