最悪 (講談社文庫)

最悪 (講談社文庫)

奥田英朗のすごいところはディテールの描き方なんでしょうね。小さな町工場のおっさんの日常、パチンコとかつあげで暮らす男の日常、なんでこんなにリアルに描けるんだろう? そういえば精神科医伊良部シリーズも、伊良部のハチャメチャさと患者の病のディテールの対比が、短い作品ながらも深みを出しているんだろうなあ。

ラスト近くの盛り上がりはすごいです。