うまく言えないけれど。

チューバホンさんの音を聴かせていただいて、考えた。いい音とは案外、フツーの音なのではないだろうか、と。

さりげなく楽器の位置がわかる、そこに歌い手がいるのが分かる音。脳のよけいな部分を使わないから、疲れない。リラックスして音楽にひたれる音だ。

不思議だけど、こういう音で聴いているひとは、ほんとうに少ない。そこで、ふと思うのだ。もしかしたらオーディオマニアというのは、音による脳の刺激を求めている人たちなのかもしれない。刺激的な、どこか強調感がある音。ほんらいの楽器からは出ないような、自然界には存在しない音。脳が、それを求めている? そう考えるとぼーぼぼさんをふくめて多くのオーディオマニアが、びっくりするようなおかしな音で聴いている理由に合点が行く。

案外、へんな音で聴いているひとのほうが、オーディオを楽しんでいるのかもしれない。音楽ではなく、音なのだ。音楽を聴くことと、オーディオとは別の話。それをごっちゃにするから、話が難しくなるのだ。

いや〜、ずっと不思議に思っていたことが分かって、すっきりしたなあ。もう寝よう。