罪深きスロープ

それにしてもチャンネルデバイダーのスロープ問題は難しい。個人的には−12dB/octが好みだけれど、−18dB/octはハッとするような音が出ることがある。こちらのほうがオーディオ的なのかもしれない。一方で−12dB/octは自然な音がする。奥が深い音とも…。

−18dB/octは間違いがない音ともいえる。ユニットの弱点を目立たせない、歪みも少ない音。だからCROWN VFX2AとかUREI 525といったプロ用チャンネルデバイダーのスロープ設定は−18dB/octなのだろうか。でもしばらく聴いていると、特徴の無い音、無機的な音にも思えてくる。あくまでも−12dB/octとの比較だけど。

−18dB/octユニットの極性を間違えていても、分かりにくいスロープなのだそうだ。だから、罪深いスロープでもある。