コンビニエンス・マインド?

一昨日だったか、NHKの9時のニュースで「コンビニの1号店ができてから40年」との報道があった。あまりにも無批判な(というより、一方的に持ち上げる)内容であきれてしまった。民放ならともかくCMは関係ないNHKなんだから、もうちょっとコンビニの功罪を取り上げる内容でもよかったのではないか。

コンビニのいいところはもちろん山ほどある。コンビニが進化しているというのも分かる。でも、それによって失われてしまったものもたくさんあるはず。

昔の商店街にあるようなお店は、コンビニが隣にできたら立ち行かなくなるだろう。よろずやさん、酒屋さん、文房具店。本屋さんもそう。コンビニが家の近くにあれば、雑誌を買うのにわざわざ書店に行く人はどんどん減るだろう。

コンビニは売れるものしか置かない店だ。それは本当に徹底していて、売れ行きが悪いものはあっという間に店頭から消える。残るのは「売れ筋」だけ。1位しか生き残れない。新自由主義か? グローバル経済か?

つい最近、コンビニの雑誌コーナーが縮小の傾向にあるとのニュースがあった。書店の数は減る一方で、コンビニの雑誌コーナーまで小さくなったら、ほんのひとにぎりの「売れ筋」しか残らない。

でもそう考えたら、コンビニを批判的にとりあげた本なんて見たことないなあ。これくらいw

しかしレコードのことを考えたら、雑誌なんて長生きしたほう。CDのよさって利便性だと思うけど、結局「音質」とか「音楽性」なんてあいまいなものは「利便性」に勝てない…。

とはいえCDが生まれて30年。デジタルしか知らない世代がレコードを聴いたとき、その良さが伝わるのかどうか。気になる。