CORNER BUSTER



オーディオマニアというものは、常になにかしていないと落ち着かないものだ。少しでも音を良くしたいという前向きの気持ちからなのだが、結果として、「やりすぎ」の音になってしまう場合が多い。なにを隠そうボクもそのタイプです。たとえば、天井部分の四隅は対策したほうがいいよ、と言われて、なんにも疑わずにCORNER BUSTERというのを使っていました。ほんとうのことを言うと、つけてすぐ、ヴォーカルのツヤがなくなっているのに気がついていたし、なんとなく全体に音に元気がなくなっているような気がしていた。それでいて、しばらくして効果を確かめるためにはずしてみる、というようなことはしなかった。

で、今回、はずしてみたですよ。とたんに音が生き生きとして来たですよ。もちろんCORNER BUSTERというアイテムが悪いんじゃなくて、部屋に、システムに合うかどうかが問題。どうも我が家はDEADになりすぎていたようで、それが音を暗くしていたようです。

たとえばJBLのホーンシステムとか、ありあまるようなエネルギーが出てしまうときは適度に吸音したほうがいいのでしょう。アメリカの最新のハイエンドシステムなんかの場合は、どっちかというとLIVEな部屋のほうがいいのかもしれない。

こういうのは、自分ではなかなか分からないもので、たまに誰かに聴いてもらうというのは大切だと実感しました。muiちゃん、金B先生、ありがとう!