Caetano Veroso in Tokyo

5月24日と25日の二日間、カエターノ・ヴェローゾの東京公演に行ってきました。場所は有楽町の国際フォーラム。

至福の時、でした。これほど美しい声が、この世に存在するなんて…。いままでレコードやCDで聴いて来た声と違う。優しく、激しく。男性的であり、女性的でもある。でも、中性的とは違う。ときには若々しく、ときには成熟を感じさせて。

カエターノ・ヴェローゾはボクにとって「いま世界で一番、色気を感じる男」。セクシーというのではなく、人間としての色気、存在としての色気。そしてその色気は、声。

声とは空気を伝わるバイブレーションであり、空気を通じて、カエターノと聴衆はつながっていた。そう考えると、けっこうゾクゾクしますね。

もちろんバックのミュージシャンも超豪華な顔ぶれで、ジャキス・モレレンバウムのチェロの美しさ、ルーラ・ガルヴァンのギターの簡潔で深い響きには、ヤベー!と心で叫んでしまいました。

こんな音を自分の装置から出したい、とは思いませんでした。不思議と。ただただ、カエターノ・ヴェローゾに感謝です。

おかしかったのが、カエターノの服装。あまりにもフツーなので、会場入りした格好そのまま? と思ってしまいました。それも「らしさ」なのかな。