実はダイナミックバランス型のアームって初めて使うんですよね。最初は戸惑いました。針圧を0にした状態で、ゼロバランスを取ろうとすると、アームがすーっと流れていっちゃうんです。仕方がないので、あるていどバランスを取ったら針圧をかけ、SHUREの針圧計で針圧を見ながらウエイトを動かしていきました。いいのかな? こんなやり方で。

試しに音を出してみたら、コレはいい! まず感じたのは、音の立ち上がりの良さ。ギターのかわいた感じなんか、たまりません。低域も歯切れが良く、音楽が楽しい。

分厚いプラッターの印象ほど、低域は分厚くありません。むしろRADIUS 3のほうが低域の押し出しはあるかも。空間表現はこちらのほうが上、音のリアルさ、微細な表現力もCHAMPION MAGNUMの勝ち。オーディオ的に言ったら、勝負は見えています。でも、音楽的表現の部分では、優劣がつけにくいです。うーむ、RADIUS 3、侮れないですね。