もちろんヴォーカルの、訴えかけるような表現も素晴らしい。70年代のアコースティックな音楽などは、ずばりハマります。キャロル・キング『MUSIC』、何回も聴いてしまいました。荒井由美の『コバルトアワー』も、ごきげん。50年代のジャズなんかも、いぶし銀な感じでいいです。

でも、LINTOのすごいところは、音じゃないんですよね…。うまく説明するのは難しいのですが、声は小さいのに説得力のあることを言うひと、て感じ。ソフトに入っている音はこれですよ、って静かに言い切る感じ。だから、耳を傾けていると、どんどん引き込まれてしまう。逆に、雑誌を読みながら聴いていても、まったくうるさくない。なんなんでしょう、これは。

白状すると、LINTOを自分のシステムに組み入れて聴いたのは初めてのこと。いままでなにやってたの!