meguropolitan邸 7回目

22日はmeguropolitan邸での試聴会。参加者はNaruさん、110さん、kekeさんとボク。新居での3回目の試聴会となったのですが、いままでと違うのはSPのセッティング。写真のとおりの「斜め配置」。これがいい! 「いままで気になっていた部分が消えた」というとおり、低域は締まり、音場は前後左右に広がっています。

エレクトロニクス系はSPのあいだに置かれていて、かつてのゆうあんさんのシステムを思わせます(VERDIやELGERも同じだし)。新しい機器としては、カートリッジがLINNのTOROIKAというモデルに変わっています。20年くらい前のフラッグシップモデルのデッドストックとのこと。あ、これらハイエンド機器の前に、ぽつんとiPodが…。

そうです。今日のひとつのテーマは、iPod。まずdcsのコンビと聴き比べてみると…、iPodのほうがいい! 音のエッジ感や歪み感が消えて、なめらかで聴きやすい音が出て来ます。もちろんSACDではなくCDでの比較だし、圧縮せずに保存するノウハウやケーブルの吟味は必要なのでしょうが、これは充分楽しめる音。どころか、高額CD専用機の存在を疑わせるような音? もしかしたらCDって、なにか根本的な間違いがあるのでは? と思わせるような音なんです。CDについてはフォーマット(帯域の狭さ)がよく話題になりますが、それよりも、光学ディスクをピックアップで読み取るというシステム自体になにか欠陥があるのでは…、と思えて来ます。

meguropolitanさんは、iPodの音は「アナログの、しかもオリジナル盤の音に近い」とまで言います。ということで、オリジナル盤との比較! ピンクフロイドの「狂気」やジョニ・ミッチェルのオリジナルファーストプレスをかけながら、iPodと比較(なんちゅう贅沢!)。うーん、とうなってしまいました。iPodのほうがオーディオ的だし、安定している。「狂気」のように、オーディオ的なところを狙ったソフトだと、iPodのほうがいい? と思える瞬間があるんです。でも、ヴォーカルを聴くと、アナログはぞくっとするような、心に訴えかけるようなものがある。それは「あやうさ」といってもいいのだけれど、音楽を聴いているという満足感があるんですね。

このあとは、貴重なオリジナル盤をいろいろ聴かせていただきました。デヴィッド・ボウイビートルズもすごかったし、ロッド・ステュアート、マービン・ゲイもよかった。印象的だったのは、解像度を誇張しない解像度のよさ。ベースラインの歯切れのよさ。それと、小さめの音像が距離を置いて立っていること。110さんは「いままでで最高」とおっしゃっていましたが、ある意味、110さん的音像なのかも??? ボク的には、前々回の、どんどん前に出てくるような、スパーンと切れるような音も捨てがたいものがあります。それだけポテンシャルの高いSPなのだと思いました。

そのあとに行った中華もただ者ではないおいしさ。そしてパラゴンの店の音、ボクは好きだったなあ。meguropolitanさん、参加された皆さん、ありがとうございました!