実は以前から、機会があればぜひお伺いしたいと思っていたのがmachinistさんのお宅。ALTECのユニットを使ったこの手作りのSP、ご記憶の方も多いと思う。「ステレオサウンド」のレコード演奏家訪問でも印象的でしたが、なんとA氏と同じ号に登場されたんですね。

このSPはJBLパラゴンをモチーフにしています。といっても分かりにくいかもしれませんが、パラゴンを真ん中で切って、縦置きにしたら…。でしょう? 低域は515Bをカットせずに使い、高域は802Dを500Hz以上で。さらにELACのスーパーツイーターをアドオン。低域はホーン+バスレフとしても動作します。音は、とにかく立ち上がりが早い! そして、世界が大きい! SPが鳴っているという印象がなく、その場に演奏者が立っているような雰囲気です。

そしてなにより、表面的な「音」ではなく、演奏者の内面を伝えるような表現が印象的です。好きだな〜、この鳴らし方。聴かせていただいたのはジャズ、現代音楽(吉原すみれさんのダイレクトカッティグのレコード)、ブラジル音楽、唄いまでさまざまなジャンルの音楽。やっぱり立ち上がりがいい音というのは、どんな音楽でも楽しく聴かせてくれます。アルテックで聴くダブもいいですね!


この不思議な物体はやはり手作りのアッテネーター。手作りのプリアンプとともにmachinistさんの音作りの要になっています。

初めてお会いするのに、すっかりリラックスして長居してしまってすみません。いろいろ質問してしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。ずっとおつきあいいただいた奥様にも感謝です。そして同行していただいた110さん、ありがとうございました。