What is phase?

左右の壁からSPまでの距離が決まって、持っているソフトを片っぱしから聴き直しています。いやあ、なにを聴いてもいいんです。

なんというか、「位相とタイミングの合った音」という気がするんです。自然な奥行きがあって、その場の雰囲気が再現され、ヴォーカリストの生々しいと息は気味が悪いくらい。

ひとつひとつの楽器の音がはっきり聞こえる。ベースの音階もよく聞こえるから、音楽の構造がよく分かります。クラシックのCDを聴くと、オーケストラがまるでひとつの楽器のように一体になって鳴ります。ゆったりした部分はゆったりと、スピーディなパートはよりスピーディに。そういうメリハリを感じます。演奏者の気迫、緊張感みたいなものも再現できているよう。

しかし、「位相」というものほど分からないものはありません。なんなんですか、位相って。でも、現代SPの空間表現には欠かせない要素なんですよね。