absolute phase?


オーディオでいうところの位相には、どうも電気信号の位相と、音声信号の位相とがあるような。milkさん、もし間違っていたら、教えてくださいね。

SP端子はプラスとマイナス端子があるけれど、SP側のプラスとアンプ側のプラスを正しく接続した場合、信号が流れるとSPユニットが前に出て、音が出ます。これが絶対位相が正しい状態。接続を逆にすると、信号が流れるとSPユニットがひっこみます。SPケーブルに乾電池をつないで実験すると、よく分かります。

で、左右のSPの位相が逆になっていると、左のSPが前に出たときに、右のSPがひっこんでしまい、とんでもない気持ち悪い音になってしまいます。ケーブルメーカーのXLOが出している「TEST&BURN-IN CD」には相対位相が逆のトラックがあって、これを聴いていると吐き気がしてきます。

左右のSPの相対位相が正しい場合でも、絶対位相の問題が残っています。つまり左右のSPともに、接続が逆になっている場合で、ほんのわずかな差なのですが、音場があいまいになるような、低域がひかえめになるような気がします。ここまでが、電気信号?の位相の問題です。

さて、フルレンジSPならこれでオーケーとなるのですが、我が家のSPは2ウエイ。ユニット間の位相差が問題になってきます。つまりウーファーから出る音とツイーターから出る音が、耳に届くまでの時間、の問題です。Avalonの場合はそのへんを考慮に入れてエンクロージャーが後ろに傾斜しているわけですが、リスンニングポイントを正しく設定すれば位相のあった、すばらしい音場空間が目の前にあらわれることになります。

ただ通常のリスニング環境では、SPユニットから出る直接音だけでなく、前後左右上下の壁からの反射音も大きなウエイトをしめています。Eclipse Classicのマニュアルを見ても、Bass Reinforcement、つまり低音は壁からの反射を利用して増強しなさい、と書いてある。この壁からの反射音とSPユニットから出る直接音の位相、というのも考えなければなりません。

Cardas氏の推奨するSPセッティングは、この問題をうまく解決してくれているような気がします。が、いまだによくわからない、というのがホントです。

10年くらい前までは、書店にいくとオーディオの本がけっこうあって、長岡鉄男さんの著書などでいろいろ勉強したものです。でもいまではそういう本って、見ないですよね。だれか、オーディオの教科書、入門書みたいなものを出してくれないかな。