Get Up With It

10代や20代のころ、欲しかったけど買えなかったレコードを、もういちど聴いてみたい。そう思っているひとは多いのではないだろうか。ボクなんかもまさにそう。ボクが大学生のころは「貸しレコード屋」が急増していて、片っ端から借りてカセットテープに録音したものだ。借りて、気に入ったレコードは買っておけばよかったのだけど、金銭的余裕もなく、それっきりになってしまったものがほとんど。

写真のマイルス・デイビスは花粉症のマスクをしているわけではなくて、白い紙はプロモコピーのしるし。ファーストは、タイトルもアーティストクレジットも入っていないんです。

マイルスのレコードって、音楽はいいけど音はいまいちだなーとずっと思っていました。でも"Mtume"(マトリクス番号は1A)なんかを聴くと、パーカッションが生々しくてびっくりする。ちなみにタイトルはパーカッション奏者ジェームズ・ムトゥーメのこと。サックスのジミー・ヒース(MJQのベーシスト、パーシー・ヒースの弟)の息子さん。今はどうしているんでしょうね。