まずはJRの某駅で待ち合わせてTakさん宅へ。途中の坂で、腰痛に苦しむリニアさん…。と、いろいろ書きたいことはあるのですが、先を急ぐので省略して、音の印象を。

 Takさんの音の特徴は「やさしさ」と感じました。P-0でPASSのプリとくれば、もっと研ぎすまされた鋭角的な音を想像してしまいますが、実際にはふところの深い、包容力のある音なのです。刺々しさ、うるささは皆無です。
 自然な音。固いか柔らかいかで言ったら、柔らかめ。ある意味、大人の音、なのかもしれません。
 Takさんは音量も抑えめです。60キロもある巨大パワーアンプを使いながら、Takさんは音楽の機微というか、アーティストの微妙な表現を聞き取ろうと、耳をすませているのではないでしょうか。
 デスメタル系のミュージシャンも、あんな聞き方されているとは思っていないでしょうねー。
 でも、ただ「おとなしい」音とは違います。パイプオルガンの重低音の響きにはビビりましたね。あんな音、うちでは出たことないです。リニアさんが持ってきたコープランドのCDもすごかった。ズドーンっていう、あれ、なに? 大太鼓? やっぱり350Wのパワーアンプ、余裕が違います。
 Takさん言うところの牢獄ですが、前後左右も囲まれているのを想像していたので(おい)、嫌な感じはしなかったです。でもカーテンが開けられないっていうのは、つらいですね。
 さてTakさんのオーディオは、今後、どういう方向へ向かって行くのでしょうか。ワタシ的には、機器のグレードアップとかではなく、ケーブルのグレードダウンにトライしてみてほしいな。付属の電源ケーブルとか、プロ用のラインケーブルを使うと、音にもうちょっと「近さ」みたいなものが出てくるような気もします。「芯」が出てくるというか。いや、勝手なことを申しました。