尽きぬ想い

尽きぬ想い

ケーブルを替えれば音が変わることは理解できるし、インシュレーターやラックの重要性も分かる。でもボクがそうしたものを試していないのは、我が家のシステムがまだその段階まで行っていないと思っているからなのだ。とりあえずフツーの音を出したい。フツーに機器の力を発揮させてあげたい。そんな思いでやってきて、はや○年…。道は遠い。

ちょっと考えてみて欲しい。システム合計百万円以上の機器をそろえて、楽しい音がしないなんておかしいじゃないか? 付属ケーブルを使ってまともに音楽が鳴らないとしたら、なにかが狂っているのではないか?

もちろん機械が壊れている可能性もあるけれど、電源の極性が違っているとか? アースの取り方に問題があるとか? どの機器をどのコンセントにつなぐかの選択が間違っているとか? 部屋が悪い場合はどうしようもないかもしれないけれど…。

そういう根本的なところをなんとかすれば、そんなに高額な機器じゃなくてもオーディオを楽しめると思っている。それどころか、ミドルクラスの製品を使って、ハイエンドを超える音を出すほうが楽しいんじゃないかな。

ここしばらくは、モノラルレコードがあんまりいいもんで、口惜しくてステレオがよく鳴る方法を模索していた。そこはSHIRAZの取り付け角度の調整とPL-Pの電源の取り方で、少しは改善できたように思う。いまは生々しくて濃い、立ち上がりが良くて実体感もある音が出ている(もちろん我が家での比較の話ですよ!)。

でもって今日はCDをなんとかしたいといろいろやってみた。もちろんPL-Pが良くなったのでCDも前よりはマシになってきたけれど、まだ不満。ということでCDの電源を200Vに戻してみた。やはり100Vよりはワンランク上の音が出る。でも、CDとプリの電源を同じところから取るのは精神衛生上よくないと判断し、プリは100Vから給電(極性は逆)。これはなかないい。空間の奥行きが増し、自然な音場が生まれている。なにより、音の立ち上がりが早くなったのを感じる。ちなみにCD12のアースは、やはり無いほうがいいみたい。

上のCDはずっと前に購入したものだけど、なんとなく難しい音楽だなあと思っていた。ところが今日は、これが楽しいんですよ。熟練の職人技が芸術に昇華したような、リラックスしているけれど深い演奏に感銘を受けました。というか、うっとり聴いてしまいました。CDも悪くないんじゃない(爆)。