同じ機器を使っているお宅を訪問させていただくのは、格別の楽しさがある。ましてや、プリである。NAGRAのPL-LとPL−P。たった一文字の違いは大きいのか小さいのか。

アンバーさんのことは、大阪におられるときから気になっていた。そして今回、なんと、アンバーさんが110さんの教え子だったことが判明! 不思議なご縁で、110さんとともに急襲することとなりました。

こういうオーディオルームは、ずいぶん久しぶりという気がする。正しいオーディオマニアというか、電源対策やケーブル関係、音の反射や吸収にも気を配っておられる。アンバーさんのHPは「黄昏オーディオ」とタイトルがつけられているが、ぜんぜん黄昏てません!

「アンバーさんに似ているかも」我が家に来ていただいたAIONさんにそう言われたことがある。確かに空間の出方は似ているかもしれない。だがアンバーさんの音は我が家よりはるかに広くて深い。音がSPの前まで出てくるし、左右の広がりも大きい。

共通性を感じたのは、音のたたずまい、品位のようなもの。派手さはないけれど、安心して音楽にひたれる。やっぱりNAGRAはいいなあ。オーディオ機器でこれくらいの値段になると、どうしても値段なりの、音の特徴を求めがち。解像度が高いとか、色気があるとか、ハイスピードだとか。だがNAGRAは決してそういう音は出さない。マニア的なテクニックを駆使したシステムながら、音にはマニア臭さがない。

聴かせていただいたCDは、どこで探してきたの? と思うようなレア盤がいっぱい。インディーズあり、私家録音あり、人の声やSEもあり。この選曲、フィルさんやWさんと110さんを訪ねたときを思い出しました。教え子だから? とこでアンバーさん、我が家のリファレンスが上田正樹と有山淳司の「ぼちぼちいこか」だということを、なぜ知っていたのだろう。

最後にはなんと、手作りの晩ご飯もごちそうになってしまいました。ありがとうございます。こんどはぜひ、我が家へ。110さんのところにも行きたいですね。


マニアだけどおしゃれな部屋。壁の感じからUltralinearさんちを思い出してしまいました。


プリの下には分厚いアクリルのボードが。


ケーブルを浮かせているのは、琴の駒。ナイスアイディアです。


夕食をごちそうになったのですが、なんとすべてアンバーさんの手作り! おいしかった! こんど結婚するならアンバーさんですね。